実際に見積もりしてみて紬に高い値段がついた店舗は?
実際に着物買取30社に査定してもらった結果、紬に対して高い値段がついた店舗を、上から順に10店舗まとめました。
色大島紬(証紙あり)の買取価格
着物買取業者 | 買取価格 |
1位 買取プレミアム | 6,000円 |
2位 ヤマトク | 2,000円 |
3位 バイセル | 1,000円 |
4位 ファンタジスタ | 1,000円 |
5位 京都高級呉服買取りセンター | 900円 |
6位 ザ・ゴールド | 800円 |
7位 まんがく屋 | 500円 |
8位 なんぼや | 500円 |
9位 福ちゃん | 500円 |
10位 おたからや | 買取不可 |
>>30社の他の着物の買取査定の比較ランキングの記事はコチラ
着物の中でも最も古い歴史を持つといわれているのが「紬」の着物です。
着物に詳しくない方でも、聞いたことがある名前だと思いますし、着物愛好者の方ならいくつか有名な産地を思い浮かべられると思います。
お母さまやお祖母さまの着物の整理をしているという方の中にも、一枚くらいは紬の着物がある可能性もありますよ。
この紬の着物を手放すとき、どのくらいの価格で買取をしてもらえるのか気になっている方もいますよね。
ここでは紬の着物について詳しくご紹介し、有名産地などについてもご説明します。
また、買取価格の相場や、少しでも高い査定を出すためのポイントもまとめました。
1.紬とは?
(https://kimono-kitai.info/6106.htmlより引用)
紬の着物は、紬糸でおられた絹織物です。
紬糸というのは、蚕の繭が原材料となっている糸の種類の一つです。
蚕の繭からはつくられる絹糸は、大きく分けると3つの種類に分けられます。
- 生糸
- 絹紡糸
- 紬糸
もっとも高級なのが生糸です。
繭から直接引き出される糸で、常に呼吸をしているともいわれているため、生きている糸という意味で生糸といわれています。
生糸を取り出した後に残っている繭や、良質な生糸が取れない繭などをつぶして紡績して作られるのが絹紡糸です。
生糸に比べると熱に強いという特徴があります。
絹紡糸を作った後、さらに残った繭の繊維やくずを真綿の状態に崩し、そこから糸を紡ぎだしたものが紬糸です。
生糸や絹紡糸にくらべるとくずが入ることがあり、生糸や絹紡糸に比べるとやや見た目が悪くなってしまいます。
紬はこの紬糸を使い、平織りで織り上げられます。
紬糸には木綿の真綿かたできる木綿糸もありますが、通常紬の着物を織り上げるときには、絹の真綿から紡がれた紬糸が使われます。
絹の真綿を手で紡ぐため、糸自体に節があったり絹糸独特の光沢などはありません。
ですが、このような特徴がかえって紬独特の風合いを作り出しています。
紬の着物の格は?
(https://bbth.co.jp/kisste/post-2187より引用)
絹を原材料として作られる紬の着物ですが、正絹の着物に比べると耐久性があり、古くから普段着や野良着として着られていたこともあり、格としては街着や普段着、上質なものでも外出着とされています。
着物の格というのは、どのような場面で着ることがふさわしいかを表しています。
黒留袖や本振袖、打掛や喪服といったものは、第一礼装や礼装着といって最も格が高く、自分や身内の結婚式や、公的な儀式、葬儀など改まった場で着る着物となります。
ついで格が高いのは略礼装着や準礼装着と呼ばれる色留袖、訪問着、振袖、色無地、江戸小紋の紋付といったものがあります。
入学式や卒業式といった儀式、お呼ばれの結婚式や茶道をされている方なら初釜などは準礼装着の格を持つ着物を着ます。
付け下げや小紋、絞りやお召しといった着物は、外出着といわれ儀式などに着ていくことは避けるべきですが、仲間内のパーティーや、ちょっとした茶席、おしゃれ着として楽しむ着物となります。
ココがポイント
紬の中でも無地の紬や訪問着に仕立てられた紬は外出着の格を持つとされています。
和服でもカジュアルな装いとなるため、礼装着や準礼装着として公の儀式や改まった場にはふさわしくありません。
さらに格が下がると普段着や街着となりますが、紬は基本としてはこの格になる着物です。
もともと野良着や普段着として着られてきたという背景があるため、格としては街着や普段着となっています。
紬の中には非常に価格が高いものもありますが、それでも礼装着や準礼装着として着ることはありません。
洋服で言えばちょっとしたおしゃれ着や、高価なものでもオフィスカジュアルくらいの気持ちで着る着物と考えておくとよいですね。
2.紬の種類はどんな種類があるの?
(https://wabi-sabi.info/archives/284より引用)
着物に詳しくない方でも、結城紬や大島紬といった言葉を聞いたことがある方は多いと思います。
紬はそれぞれの地方で伝統工芸品として作られていることも多く、特徴を持っています。
ここでは代表的な紬の種類をご紹介していきます。
置賜紬(おいたまつむぎ)
(https://kogeijapan.com/locale/ja_JP/oitamatsumugi/より引用)
山形県の置賜地方と呼ばれる米沢、長井、白鷹の各地で生まれた紬織で、それぞれの紬を総称して置賜紬と呼びます。
置賜紬のふるさとである置賜地方は、江戸初期には越後上布の原材料となる青苧を生産してきた地域で、米沢藩第9代藩主となった上杉鷹山の時代には麻織物の産地となるべく、越後より職人を招いて縮織の技術を磨いていたという背景があります。
ただ、凶作によって青苧の栽培が中断したことで、青苧ではなく養蚕をはじめ、絹織物の生産を始めました。
自給自足の織物産地を目指していた上杉鷹山の教えにより、米沢藩では京都から織物師を招き技術を磨き上げ、絹織物が飛躍的に発展していきました。
染に使う染料も藩内でとれる紅花や藍、紫根といった植物を使い先染めによる絹織物の技術を磨き上げていきました。
さらに明治に入ると新潟などから技術者を迎え、絣の技術を開発していきます。
米沢の米琉紬(米沢織)、長井の長井紬(米琉絣)、白鷹の白鷹紬(板締小絣)はそれぞれ特徴がある織物ですが、「置賜紬」として名称を統一し、国の伝統的工芸品に指定されました。
塩沢紬
(https://www.kimono-6kakudo.com/item/2217/より引用)
新潟県の塩沢地方で作られている塩沢紬は、古くからこの地方で作られてきた麻織物である越後上布の技術を絹織物に取り入れたものです。
1764年から1771年のころに作られたといわれています。
経糸に生糸や玉糸(生糸よりも節がある糸)を使い、緯糸に紬糸を使うという特色があります。
塩沢紬はその絣模様の細かさに特徴があります。
蚊絣、十字絣、亀甲絣など非常に細かな絣模様を落ち着いた色合いで織り上げていきます。
落ち着いた雰囲気を持ち、上品な印象を与え、他の紬にくらべると越後上布の技術が取り入れられていることもあり薄手でさらりとした風合いを持っています。
塩沢紬は幻の紬ともいわれるほど希少な織物で、国の伝統工芸品に指定されています。
結城紬
(http://www.eternel.info/?p=3158より引用)
茨城県結城市や栃木県小山市で生産される結城紬は、各地にある紬の中でも唯一、経糸と緯糸の両方に絹の真綿から手で紡ぎだす紬糸を使った織物です。
着れば着るほど風合いが増す織物としても人気があります。
奈良時代より続く織物で、国の重要無形文化財にも指定されています。
結城紬の工程は24にわたり、そのうち「糸つむぎ」「絣くくり」「機織り」の工程が国の重要無形文化財に指定されています。
結城紬に使われる糸は、平織りの場合は無撚糸と呼ばれる撚りをかけない手法でつむがれます。
世界にも類を見ないつむぎ方で、この技術の習得だけでも数年の修業が必要とされています。
ただし、縮織を行うときには、強い撚りをかけた強撚糸を使います。
結城紬では経糸と緯糸ではつむぐ糸の太さが異なるだけではなく、糸の太さにも村が内容につむがなければなりません。
一反分の糸をつむぐためには、2~3か月を要する非常に手間のかかる作業となっています。
絣くくりの作業は特殊な方眼紙に設計されたデザインをもとにして糸に見つけを行い、その箇所に綿の糸を手作業で縛り付けていきます。
柄が複雑になれば絣くくりを行う場所が増えるため、精巧な絣模様のデザインを作り上げるのは非常時間がかかります。
一般的な絣模様でも3か月ほどかかります。
例えば亀甲絣の中でも反物の幅に200の亀甲柄が入るデザインでは、絣くくりだけっで数か月かかります。
時間がかかる作業ですが、この作業はすべて一人で行います。
これは、縛る強さが変わるのを防ぐためです。
結城紬を織り上げる織機は、地機という最も原始的な機織り機を使います。
地機はいざり機とも呼ばれます。
ただし、本場結城紬とよばれる布地はもともとが高機で織られたものにも証紙をつけられるように作られた登録商標になっており、無形重要文化財となる結城紬とは異なるものになります。
大島紬
鹿児島県南方の奄美大島で生産される大島紬は、734年に奈良東大寺の献物帳に記録されている長い歴史を持つ高級絹織物です。
昭和55年に当時の通産省が定めた伝統的工芸品に指定する要件
・絹100%である
・先染手織りである
・平織りである
・締機(しめばた)で手作業によりタテ・ヨコ絣の加工をしたもの
・手機(てばた)でタテ・ヨコ絣をカスリ合わせて織り上げたもの
大島紬の絣模様を生み出す染色は、全部で6種類あり、染色をしない糸を使うものを合わせると7種類に分類できます。
特徴的な染としては、泥染めがあります。
世界中でも類を見ない泥染めは、絹糸に含まれるたんぱく質と、バラ科の植物であるシャリンバイに含まれるタンニン酸色素、さらに泥の中に含まれる鉄分が化学反応を起こして、色落ちしない深く光沢がある黒い色に染まります。
泥染めによる染色は繊維を強靭にし、親子3代で譲り受けられるほどの強靭さと言われています。
大島紬は何といっても絣模様が美しい布地ですが、モチーフとなっているのは自然の草花が主体です。
奄美に自生するソテツをデザインした龍郷柄や、男物の小付け模様の代表となる亀甲柄、さらに古典模様といわれる模様などがあります。
牛首紬
(https://www.somesho.net/shop/184/ushikubi.aspxより引用)
石川県白山市や白峰で生産される牛首紬は、もともとこの地域が牛首村という地名であったことがらつけられた名前です。
平治の乱にて源氏の落人の妻女が機織りの技術を伝えたことから始まったとされています。
牛首紬に使う糸は、他の紬で使われる糸と異なる特徴があります。
縦糸は絹の真綿を紡いで作られる紬糸を使いますが、緯糸には玉繭とよばれる繭玉から直接糸を紡ぎ使います。
通常の繭玉は1頭の蚕が作り出しますが、玉繭は2頭の蚕が1つの繭玉を作り出すため、内部で複雑に絡まりあっているため、製糸が難しいとされています。
ですが、牛首紬では先祖伝来の技により玉繭から直接糸を紡ぐことが可能で、この糸を緯糸に使います。
玉繭から紡がれる糸は節ができますが、この節が牛首紬の特徴となっています。
紬の多くは先染めの糸を使い、平織りや縮織で絣模様を生み出していきますが、牛首紬は先染めだけではなく後染めを行うために白絹の反物として生産されることもあります。
ココがポイント
分業で行われることも多い紬の生産ですが、牛首紬は全工程を一貫して行われます。
釘抜き紬という別名があるほど強靭な織物で、気品のある光沢としっくりと体になじむ気安さが特徴的な布地です。
秦荘紬
(https://item.rakuten.co.jp/tumugiya2/030-041/より引用)
滋賀県の琵琶湖東岸で生産される秦荘紬は、同じ地域で生産される麻織物である「近江上布」の技術を取り入れて作られた絹織物です。
近江上布で受け継がれてきた「櫛押し絣」の技法を取り入れられた秦荘紬は、1反を織り上げるのに約1か月かかる手間のかかる織物です。
秦荘紬に使う絹糸の原材料となる繭は、春繭という春に芽吹いた桑の葉を食べた蚕が作る繭です。
春繭を真綿にほぐし紡いだ糸を使います。
紬の中では決してメジャーなものではありませんが、知る人ぞ知るという紬の一つです。
細やかな絣模様、天然染料による自然味あるあたたかな色彩が特徴的です。
生産量がすくなく希少価値が高い紬ともいえます。
信州紬
(https://kogeijapan.com/locale/ja_JP/shinshutsumugi/より引用)
長野県には紬を生産している地域が多く、多数の紬織を総称して長野県全域で生産される紬織を信州紬と呼んでいます。
1975年に当時の通商産業省より伝統工芸品に指定されています。
信州紬を生産する地域により、「松本紬」(松本市)「上田紬」(上田市)「飯田紬」(飯田市)「伊那紬」(伊那市)などと呼ばれます。
また信州紬は「山繭紬」と呼ばれる紬もあります。
一般的な絹糸を作る繭玉は、蚕が作り出す白い繭玉を使いますが、山繭は天蚕が作り出す繭玉で、緑色の繭という特徴があります。
一般的な蚕が桑の葉を食べるのに対し、天蚕はくぬぎの葉を食べるという違いもあります。
信州紬は繊維のダイヤモンドと呼ばれる山繭から作られるものもあり、他の地域の紬とは異なる特徴をもつものもあります。
それが松本紬です。
松本紬は経糸緯糸ともに山繭から紡がれた糸を使います。
上田紬は目の細かい糸を使ってしっかりと織り込むことで、丈夫で強い布地と言われています。
信州上田といえば真田幸村が生まれた土地ですが、幸村のように丈夫で強いといわれます。
上田紬は格子柄や縞柄が特徴的で、シンプルなデザインとされています。
格子柄が特徴の信州紬には、飯田紬もあります。
格子柄としては飯田紬のほうが有名で、「飯田格子」という呼び名ができるほどでした。
格子柄でもやわらかな味わいが特徴的となっています。
ココがポイント
伊那紬は草木染で染められた絹糸を使いますが、伊那紬を織り上げるために使われる絹糸は多様な原材料から作られています。
真綿から紡がれる糸だけではなく、生糸や玉繭から作られる玉糸などを目的に合わせて撚り合わせて作られます。
伊那紬は高機を使い手織りされます。代表的な柄としては格子柄があります。
琉球紬(久米島紬)
(http://hisada138.com/より引用)
沖縄県で生産される紬の総称で、とくに久米島で作られる久米島紬が有名です。久米島紬は重要無形文化財にも指定されています。
久米島紬は黒い光沢があるものが基本となります。
大島紬同様、泥染めが行われることもあります。
一方で若草色や黄色といった草木染による色物もあります。
素朴な風合いを持つ久米島紬は、図案の剪定から染色の原料の採取、染、織をすべて一人が手作業で行います。最後に砧打ちを行うことで柔らかな風合いを作り上げています。
3.紬の平均的な買取相場
(http://ushikubi-tsumugi.com/より引用)
紬は産地によっても買取価格は大きく変わってきます。
また、産地だけではなく作家物かどうかによっても、価格には大きな違いが出てきます。
紬の中でも最も高値になるといわれているのが大島紬です。
ココがポイント
平均的にも7~8万円は見込めますが、大島紬の有名な作家でもある入来玄彩の作品になれば、25万円以上の取引がされたケースもあるといいます。
一方で琉球紬になると、1枚あたり5,000円からというのが相場で、大きく価格が変わることが分かります。
琉球紬は織手自身が独自に流通させるケースもあり、審査済みの証である証紙が付けられていないものもあるため、他の紬に比べると低価格での買取になることがあります。
少しでも高く買取してもらうためにはどうしたらいい?
(https://www.hokurikushinkansen-navi.jp/より引用)
紬の着物を少しでも高く買い取ってもらうためのポイントをご紹介していきます。
1.保存状態をよくする
紬の原材料となっているのは絹ですが、絹は虫食いのリスクやシミができやすいといったデメリットを持つ繊維です。
ココに注意
水分にも弱いため、湿気が強い場所などで保存してしまうとシミだらけになってしまう危険性があります。
年に1度は風通しを兼ねて陰干しを行うなど、適切なお手入れをしておくことが必要です。
たたむときにも注意が必要です。
不要な折しわができないようにきちんとたたむようにします。
たたんだ着物はたとう紙に一枚づつ包み保管をしましょう。
その際、無理に押し込まないこと、着物に付属してたものを一緒に保存することも忘れないようにします。
2.証紙を添えて査定を受ける
先ほど保存の際は着物に付属していたものを一緒に保存するとご説明しましたが、着物に付属していたものこそ、証紙です。
簡単に言うと、証紙は着物の価値を第三者でもわかるようにあらわしている本物の証となるマークです。
それぞれの紬の産地によって、証紙のデザインが決まっています。
同じ産地の紬でも、織るときに使う経糸や緯糸の種類などによって異なる証紙が付けられます。産地の登録商標や織元の名前といった情報は、証紙を見ることで分かります。
証紙を添えることで間違いなく本物であることが分かりますので、高値での買取をしてもらいやすくなります。
3.匂いやほつれがないか
(http://www.kongouen.co.jp/sub5.htmより引用)
保存の段階でにおいがつくような防虫剤を使っていたり、においが強いもののそばで保存をしていたなどが原因で、着物に匂いがついてしまうことがあります。
また、強靭な布地である紬を縫製するため、縫糸のほうが弱くほつれることがあります。
匂いがついていたりほつれがあったりするとやはり査定額は下がります。
保存時には匂いがつくような場所、防虫剤を利用しないことや、ほつれの有無も確かめておくことがおすすめです。
4.ネットオークションやフリマアプリでは売らない
手軽に個人売買ができるネットオークションやフリマアプリですが紬の着物の売買にはあまり向かない媒体といえます。
ネットオークションやフリマアプリは、できるだけよいものを安く購入したい方が利用しています。
ココに注意
いくら高価な大島紬であるといっても、安いものを求めている方にとっては高くて手が出しにくい商品となり、買い手がつかないことがあります。
また、仮に買い手がついた場合でも、買い手が思っていたような質のものではなかったということでトラブルが起こる危険性もあります。
着物に詳しくない相手に売るというのは、紬のような高級な着物の場合は避けたほうがよいといえます。
5.着物の知識があるお店に売る
紬の着物を買い取ってもらうときには、やはり着物の知識がしっかりとあり、紬の着物の価値を知る買取店に依頼をすることがおすすめです。
「大島紬」「結城紬」「塩沢紬」という日本三大紬に上げられる紬の着物は、特に価値がわかる業者でなければ、損をしてしまう危険性があります。
「牛首紬」「信州紬」「置賜紬」などは知名度がやや低いものの、希少価値が高く着物愛好家の間では高値で取引をされています。
着物に詳しくない業者の場合、知名度が低いとどうしても価値を低く見積もられてしまいますので注意しましょう。
4.紬の着物の季節はいつ?
(https://kimono-news.jp/2462/より引用)
着物には格というものがあり、どのような場で着用すべきかというものが決まっていることはすでにご説明していますが、着物によって着る季節というものもあります。
紬は手績でつむがれた糸を使うため、どちらかといえばしっかりとした生地です。
強靭な布地といわれるのも、紬がしっかりとした生地だからですよね。
そのため、紬は真夏には向かない着物となっています。
ただし、真夏向けに薄く織られた紬も存在しています。
夏大島や結城紬などは一般的な紬より薄地に織られています。
これらの紬を単衣に仕立てたものであれば、盛夏でも着用できるとされています。
ただ、やはり上布などに比べると薄物んの紬は厚手になるため、ここ数年の酷暑では暑すぎるといえます。
ココがポイント
南方の地域で織られた紬は、やはり地域の特性もあり春から初夏、晩夏から秋にかけての着用がおすすめです。
逆に北方の地域で織られた紬は生地もしっかりとしているため秋から初夏にかけての着用がおすすめとなってきます。
紬の着物の色合いや、生地の透け感などによって着用する季節を選ぶとよいですね。
5.紬の着物に合わせる帯は?
(http://www.eternel.info/?p=3805より引用)
紬は全体として落ち着いた色合いのものが多く、どちらかといえば地味に見える色柄ものもが多くなります。
このような紬の着物に合わせる帯としては、明るめで華やかな色柄の名古屋帯がおすすめです。
あまり派手なものは避けたいという方でも、白に近い涼やかな色合いの帯が合います。
ちなみに、紬の着物を着るときは、帯と帯締め、帯揚げ、半襟などは同系色を合わせるとすっきりとします。
アクセントに強い色合いを合わせてしまうと、時代を感じさせるコーディネイトになってしまいます。
少し冷たい雰囲気になってしまうときには、淡い色合いの暖色系の帯締めにすれば、雰囲気が柔らかくなりますよ。
紬の着物でも白っぽい色合いのものもありますよね。
白っぽい紬の着物には、薄い色合いの帯も濃い色合いの帯もどちらも似合います。
季節に応じて帯を選ぶようにするとよいですね。
また濃い色合いの紬に濃い色合いの帯を合わせたい場合には、少しくすんだ色合いの帯揚げや帯締めをアクセントに入れることで雰囲気ががらりと変わります。
派手目な色合いではなく、あくまでもくすんだ色合いにするのがポイントです。
紬は格としては普段着になりますので、刺繍を施したような豪奢な帯ではなく、染帯が会うとされています。
また、同じ織りの帯も柄によっては似合います。
落ち着いた雰囲気を持つ西陣織の帯などは、大島紬などにもぴったりです。
紬を含めて一番高値で購入してくれる着物買取店を30社全て査定比較しました!
着物買取ノートでは、紬を含めて着物20点を、30社に査定してもらい査定額を比較しています。
紬は、証紙がある大島紬に高い価格を付けてくれる業者さんが多いことが分かります。
証紙なしの紬は買取不可だった業者も、大島紬は買い取ってくれるというようなケースもありました。
まとめて0円になったり買取不可になったりと、まったく予想がつかない着物買取では、実際の買取価格の例を確認した上で業者さんを選ぶことをおすすめします。
以下、高く買い取ってくれた買取業者の買取表ランキングです。
着物買取業社 | 買取価格(20着) |
1位 バイセル | 20,000円←一番高値で査定 |
2位 買取プレミアム | 18,000円 |
2位 ファンタジスタ | 18,000円 |
4位 ザ・ゴールド | 10,800円 |
5位 福ちゃん | 9,500円 |
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