着物の保管・手入れ

着物の保管には桐箪笥しかダメ?もっと気軽な保管方法と5つの注意点

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着物の保管・収納と聞いてはじめに浮かぶのが、「桐箪笥」という方は多いと思います。
桐は、高級な美術工芸品を収める箱などにも使用されているものです。

ですが、桐箪笥は良いものほどとても高価であり、数万円から数十万円するものまでありますよね。
どうしてこの高価な桐箪笥が、着物収納の定番のようになっているのか、まずはその理由から知っておく必要があります。

このページでは、着物の保管に桐箪笥が向いている理由や桐箪笥以外の保管方法、着物を保管する際の注意点など、ご説明していきたいと思います。

着物を長く大切に着るためにも、保管方法をしっかり理解しておきましょう!

 

1.着物の保管は桐箪笥が定番である3つの理由

着物の保管には桐箪笥が定番のようになっていますが、ただ単に昔からの習慣ということではなく、しっかりとした理由があります。
その理由には、「桐」という素材が持つ、以下の3つのポイントが関係しています。

  1. 湿気を寄せにくい
  2. 虫を寄せにくい
  3. 燃えにくい

 

【理由1】湿気を寄せにくい

着物が傷んでしまう理由の1つが、湿気によるシミやカビや匂い移りです。
特に、日本の気候は多湿であることから、長期間保管されているとカビが発生しやすい環境にあると言えます。

桐箪笥を一度利用したことがある人は分かると思うが、桐箪笥は雨の日に開けにくくなり、天気が良く乾燥した日には、開けやすくなりますよね。

これは、桐箪笥が、湿度が高くなると湿気を吸収して膨張し、湿度が低くなると湿気を放出して収縮するという特徴があるためなのです。

湿気が多くなって膨張した桐箪笥は、気密性を高め湿気が入りにくくなるため、着物に余分な湿気が含まれにくくなります。
着物に余分な湿気が含まれにくくすることで、着物がカビてしまったり傷んでしまうことを予防できるというわけです。

それだけではなく、逆に湿度が低くなると箪笥が収縮することで隙間ができます。

そうなると箪笥の中に乾燥した空気が入りやすくなり、箪笥内の環境を快適にすることによって、カビの発生を防ぐことができるという点も大きな特徴です。

 

【理由2】虫を寄せにくい

桐自体、虫が付きにくいという特徴があります。

桐材にはタンニンやセサミンなどの成分が含まれているため、害虫を寄せ付けにくく、本物の総桐箪笥であれば防虫剤すらいらないと言われているほどです。

特に、ウールの着物などは虫が好むため、しっかりと保管しておかなくては食べられてしまいます

防虫剤などを一緒に入れて置くことで、たいていの場合はこの害虫を防ぐことができるのですが、やはり保管場所の湿度が高いと、どうしても防ぎきれないこともあるのです。

そのような意味でも、もともとの素材に防虫作用がある桐箪笥が適しているとされています。

 

【理由3】燃えにくい

最後に、燃えにくいというのも、桐そのものがもつ素晴らしい特徴の一つです。

桐は熱伝導率が極めて低く着火点が高いため、もし表面が焦げてしまったとしても、中まで火がまわるのに時間がかかるのです。

この性質を利用して、金庫の内部も桐でてきていることが多くあります。

また、他の木材に比べ吸水性に優れているため、消火に使う水を吸収しやすく、たくさんの水を含むことで桐が膨張するため、扉や引き出しの隙間をふさいでくれます。

タンスの内部に火や水が入るのを防ぐことができるということから、中にしまってある大切なものを守ってくれると言えますよね。

 

着物の保管は桐箪笥じゃないとダメなの?

着物の保管に桐箪笥が適しているとは言え、必ずしも桐箪笥じゃないといけないということではありません。

中には、マンションやアパートなどに住んでいてスペースがないという場合や、そもそも桐箪笥自体が高くて手が出しにくいということもありますよね。

桐箪笥が燃えにくいという点は、火事を想定しているためあまり日常的ではなく、湿気や防虫という点では自分で意識して管理することで予防できることもあるのです。

そのため、着物が好きで、着物の手入れや保管方法をきっちりできる人であれば、別の方法での保管も可能です!

 

2.もっと手軽に着物を保管する4つの方法

もっと手軽に着物を保管したい、桐箪笥を置くスペースがないという方の場合には、他の方法があります。
以下、桐箪笥を購入せずに保管する4つの方法をご説明します。

  1. プラスチック衣装ケース
  2. ベッド下収納ケース
  3. 竹炭着物収納ケース
  4. スーパーケース

 

1)プラスチック衣装ケース

ここで言うプラスチック衣装ケースは、無印などで販売されている、半透明のものを指します。

着物を三つ折りにした時にちょうどいいサイズになる、65cm×40cm×18cmの衣装ケースが無印良品で販売されています。

通気性が悪いため、風を通してあげる必要があり、防虫剤も入れておかなくてはなりませんが、大体着物が4枚から5枚程度入る深さになっているため、利便性も高いです。

キャスター付きのものであれば、クローゼットにも収納しやすいので、スペースがないという方にもオススメです。

ニトリなどでも、ちょうどいいサイズの衣装ケースが販売されていますよ!

 

2)ベッド下の収納ケース

ベッド下に収納するために作られている衣装ケースも、着物の収納に役立ちます。

薄型衣装ケースとも言い、透明で中身がみやすく、取り出しやすいため利便性が高いです。
ベッド下に入れるため収納場所もとらないので、スペースがないという場合にも助かります。

ただしこちらも、通気性や防虫加工などがあるわけではないため、自分でこまめに風を通したり防虫剤を入れたりする必要がありますので注意してください。

また、用途の都合上、フタが二つ折りになっている場合が多く、折れ目があるため湿気が入りやすいという問題があります。
そのため、折れ目にラップを巻いたり、コーキング材などで隙間を埋めてあげる必要があるため注意してください。

 

3)竹炭着物収納ケース

竹炭の消臭効果や調湿効果も期待できるという、竹炭着物収納ケースも販売されています。
底板もしっかりしているため、上の方に収納するために持ちあげたとしても、折れてしまうこともなく安心です。

のぞき窓がついているタイプがあるため、中身も見えて取り出しの際にも便利ですよ!

ただし、桐箪笥とは全く異なるものであるため、竹炭本来の消臭効果や調湿効果が期待できるとは言え、やはり自分で防虫・防湿の対策は行わなくてはなりません。

その点だけ、注意してくださいね。

 

4)スーパーケース

食品の保存に大活躍してくれるあのタッパーウェアから、着物の収納にも役立つ商品が販売されています。
積み重ねて収納することはできても、下の段の取り出しがとても面倒になってしまうため、ラックか何かに並べたほうが使用しやすいです。

パッキンがついているため湿気が入ってくることもある程度は防げます。
とはいえ念のため、こちらも同様に風を通してあげたり防虫剤を入れたりと、着物を守る工夫が必要となります。

 

3.必見!着物を保管する際の5つの注意点

手軽で便利なケース収納ですが、ケースに着物を保管する際には、いくつか注意しておきたい点があります。
中でも重要な、以下の5点について説明していきます。

  1. タトウ紙を交換する
  2. 虫干しをする
  3. 防湿剤・防虫剤を入れる
  4. ケースは上のほうに保管する
  5. 目いっぱい詰め込まない

 

1)たとう紙を交換する

たとう紙は、着物を保存するときに包む紙のことを指します。
このたとう紙は和紙でできていることから、通気性に優れており、湿気から着物を守ってくれる役割が期待できるのです。

ところが、長期間着物を包んだままにしておくと、着物にシワがついたり、たとう紙の汚れが着物にうつってしまうことがあります。

そのため、けば立ってきたと感じたり、少し色が変わってきたと感じたら、早めにたとう紙を交換してあげる必要があるのですね。
目安としては、2年から3年に一度がいいかと思います。

たとう紙はネットで購入することもでき、安ければ500円以内で購入することも可能です!
たとう紙は、高ければいいというものではないため、お好きなものを選ばれるといいかと思います。

 

2)虫干しをする

虫干しとは、乾燥した季節の2月~3月、5月、10~12月のうち、年に2回程度吊るし干しにする方法のことを指します。

箪笥やケースから着物を出し、通気性の良い部屋で着物用ハンガーに裏返してかけて干しておきます。
日焼けしてしまわないように、陰干しにすることがポイントです。

こうすることで、虫を寄せ付けなくして湿気をとばし、着物を乾燥させることができます。
年に2回程度であっても効果的なので、この虫干しは怠らないようにしたいですね。

 

3)防湿剤・防虫剤を入れる

衣装ケースは、防湿・防虫などができるわけではないため、防湿剤・防虫剤を入れる必要があります。

防虫剤、防虫香、除湿剤などを使用する際には、一つのケースにつき一種類のみを使用し、着物や帯に直接触れないようにすることが大切です。

防虫剤は何種類も同時に使用すると化学変化を起こしてしまい、ケースの中にしまった大切な着物が変色してしまうことがありますので、注意しましょう。

除湿剤は、壁とケースとの間に5cm程度の隙間をつくっておき風が通るようにしておき、そこに除湿剤を置くようにすると効果的ですよ!
ケースにもすのこを敷くなどして、着物が湿気の影響を受けないよう工夫するといいと思います。

 

4)ケースは上のほうに保管する

ケースを直接部屋に出しっぱなしにする場合には、上にカバーをかけて直射日光を防ぐようにすることが大切です。
直射日光が当たるようなところでの保管してしまうと、着物や帯が変色してしまう可能性が高くなるためです。

また、押し入れやクローゼットにケースを収納して着物を保管する際には、湿気が少ない上段に衣装ケースを置くようにすることも大切です。

隙間がなくては風が通りにくく、カビなどが発生しやすくなるため、注意しましょう。

そのようなことも考えて、ケース自体があまり重くなく、持ち上げやすいものを選ぶといいですよね。

 

5)目いっぱい詰め込まない

たくさん収納したいからといって、目いっぱいケースに着物を詰め込んでしまうと、通気性が悪くなりカビが生えやすくなってしまいます。

そのため、1つのケースにたくさん詰め込むのではなく、数枚のみにしておき、しっかり隙間があくように保管することがポイントです。

何事にも余裕が必要なのです!

 

まとめ

今回は、着物の保管に関することについてお伝えしてきましたが、いかがでしたか?
着物の保管は桐箪笥しかダメだと思っていた方や、桐箪笥以外の保管方法をお探しの方のお役に立てていれば幸いです。

着物は自分が着る時にも、いつか不要になって買取に出す時にも、常にキレイな状態を維持していたいものですよね。

クリーニングなどでキレイになるから別に保管は雑でもいいや!・・・なんて考えていると、着物の劣化はとまらなくなってしまいます。

大切な着物を長持ちさせるためにも、いつまでもキレイな状態を維持するためにも、保管方法には細心の注意を払いたいですね。

 

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